オーストラリアVIC州教育省は2月、人気を集めている人口知能(AI)による文章作成アプリ、
「チャットGPT(ChatGPT)」の学校での利用を禁止すると発表した。
昨年11月にリリースされたアプリは、世界の教育現場で不正に利用される可能性が指摘され、
懸念の声が上がっている。
チャットGPTは無料のAIアプリで、文章の要約やエッセイ、説明文や詩などが入力されると、
これに人間が書いたような文章を作り出すという。
教員らは、このアプリを使用すれば、盗作を見抜くソフトウエアにも気づかれずに
課題を作成することも可能だとして、規制の必要性を訴えていた。
国内では、NSW州が今年1月末、学校での使用を最初に禁止し、
QLD州、WA州、TAS州などその他の州もこれに続いた。
国内の大学では、テストの実施方法なども含めて、不正のリスクを解消しようと研究を進めているという。
一方、チャットGPTを運営するオープンエーアイ(OpenAI)は今週、
AIによって作成された文章を識別するツールを発表した。
声明の中で同社は、このツールは“完全に信頼できる”ものではないとした上で、
教員たちのニーズは理解していると説明。
「米国でも、教室でどのようにチャットGPTが使われているのかを知り、
チャットGPTの能力と限界を議論するためにも、教員たちと対話を進めている」
と述べた。
Source:jamsTV
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